新しい国家資格「賃貸不動産経営管理士」とは【後編】
あっという間に1月が終わり2月になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
1月の終わりからまたまた新型コロナのオミクロン株感染者激増!ということで、まん延防止措置が各地で実施されました。テレビのタレントも次々に感染で自宅待機等になっていたりして驚きますが、工場や企業でも操業や営業ができなくなっているところもあるようです。
こうした混乱が起きた当初の3年前は、ガソリン価格が大きく下がったり、商業マンション等のお店が家賃を払えなくなってオーナー様が困ったり、地価が大きく下がったりしました。
東京オリンピック以後は下落すると言われていた不動産価格、そこに新型コロナ騒動もあって大きな変動があったのも3年前のことになったわけですが、現在は一体どうなっているのか、年も変わって統計も出てきたので見ていきたいと思います。
不動産市況をみる指標はいくつかありますが、今回は不動産価格指数に注目します。
不動産価格指数は、毎月国土交通省が公表している指数で、年間約30万件の不動産取引をデータとして、2010年の平均価格との比較を行うものです。
住宅用の不動産、商業用の不動産というカテゴリーだけではなく、全国やブロック、都市圏、都道府県別といったエリア的にも分類して統計化してくれているので、非常に参考になる指数になっています。
では、早速国土交通省のHPから、住宅の指数グラフ(図1)を見てみましょう。
緑色の線がマンションなのですが、2013年からずっと右肩上がりですね。2013年1月がだいたい100、2021年7月が170位ですので、簡単に言えば、2013年1月に1000万円で買った住宅が2021年7月には1700万円になっているという感じになります。
もう一つ、商業用不動産のグラフ(図2)を見てみると、こちらもクネクネと変動はありますが、マンションについては2013年以降上昇基調にあることが分かります。
さすがに2019年の4/四半期から2020年の3/四半期にかけては下り坂でしたが、その後は上昇基調に転じています。
これを見ると、住宅用でも商業用でも、新型コロナ騒動は不動産市況の全体的な価格上昇、とりわけマンションの価格上昇には影響を与えなかった様子が分かります。
ちなみに、ネットを見てみると、首都圏のマンション価格がバブル期の水準を超えて過去最高を記録しているようです。不動産経済研究所のデータを見てみると、
マンションの平均価格 6260万円 1㎡当たり単価93.6万円で過去最高
初月契約率が73.3%で2015年6月以来の水準
億ションは2760戸で前年比51.8%増
(最高額はパークコート神宮北参道ザ・タワー、238.55㎡の13億7000万円だそうです!)
となっています。
新型コロナ騒動では、多くの方々が困っているというのに、一体どうしてそんなにマンションがどんどん買われて価格が上昇しているのでしょうか?
その理由はいくつか考えられるようですが、調べてみるとだいたい次のような理由になります。
こういうことで、タワーマンションを筆頭に中古マンションを含めて価格が高騰しているという見方が一般的です。