円安政治経済

下がり続ける円の価値と日本の賃金

止まらない円安と日本の賃金

皆様、朝晩が冷え込む時節となってまいりました。

金木犀の薫りが芳ばしい一方で、朝の寒さに布団から出にくくなる時期でもありまして、体調には十分気をつけて頂きますようお願い致します。
経済の世界を見ますと少し前に1ドル=150円位までは近々行くかもしれないとお伝えしてましたが、最近到達してしまいましたね。

現在為替介入が行われていますが、歯止めが掛けられないかもしれず、今後は大変なことになるかもしれないと感じています。

なぜこうしたことが起きるのかは非常に長い話になるので、今回は日本がどんどん弱くなっていることの証拠の一つとして、私たちの賃金がこの30年上がっていないことを見てみます。

先進国で日本だけが…

棒グラフ
 

上のグラフは、簡単に言うと、皆さんの賃金の伸び率を示したものです。

詳しく言うと

経済協力開発機構(OECD)が、働き手1人の1時間当たりの金額(要するに時給)を、1997年と2017年で比較したグラフです。

韓国は無視しても、英国87%、米国76%、ドイツでも55%も伸びています。日本だけがマイナス9%です。
もっと簡単に言えば、大学を出ての会社に入るとお給料は日本でだいたい25万円位ですね。アメリカでは換算して約50万円、スイスだと70万円ほどだそうです。

円安がさらに日本人を苦しめる

円安になる前でこれですから、1ドルが150円になった今、アメリカで約70万円、スイスで90万円くらいになるわけです。

こうした人たちが、「日本は安い!」といって今、大挙して日本にやってきて買い物をしています。

昔、1ドル=80円だった時、私もアメリカで「わーい!大バーゲンだ!」と沢山買い物したことを思い出します。

それが国民みんなの収入になって、国が富めば別に皆ハッピーになります。

しかし、今はそうはならない仕組みができてしまっているのです。それが日本だけが賃金が上がらずむしろ下がってしまい、皆さんの生活を苦しめているのです。
なにがどうなっているのでしょうか。
それに少しづつ触れていければいいと思っています。

今回は以上となります

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