新型コロナ

コロナワクチンと経済

国によるワクチンの推奨が与える影響

皆様、穏やかできれいな秋晴れの休日いかがお過ごしでしょうか。
前回、新型コロナ対策が日本だけ異様な状況になっていることを多国籍空軍訓練の事例からお伝えしました。

ちょっとネットサーフィンをしていたら、今月15日にピアニストの荒井千裕さんという方が、57歳でお亡くなりになったという記事を拝見しました。

shihiroarai

彼女は4月23日に3回目の接種をしました。
以後1週間の発熱、嘔吐、赤斑等の副作用と以後歩行困難、身体の痛み等の後遺症に苦しまれていたようで、ツイッターにその状況を綴っています。
保健所も後遺症との訴えにはかなり冷淡だったようです。
厚生労働省の最新の報告を見ると、これまでに副反応疑いで死亡として報告されたものは、1833例に及びますが、うち接種と関連があると認定されたのは1件のみです。
死亡報告に至らないものを考えれば、相当数の症例があるものと考えるのが普通でしょう。
接種による副反応との認定がまったく行われない中で、接種はこれからも継続して実施されていくわけですが、この無料による接種を経済的な観点から考えてみたいと思います。

コロナワクチンにかかる費用はどれくらい?

忘れてはならないのは、無料接種=税金で接種費用が賄われているということです。

今年4月、財務省は新型コロナワクチン接種に関する費用負担を発表しました。
国が負担する購入費用は全国への配送料などを含めて1回当たりの平均で約2700円でこれとは別に、医療機関に支払う接種費用が1回当たり平均3700円程度ということです。

財務省によると、米ファイザー、米モデルナ、英アストラゼネカ、米ノババックスの4社から計8億8200万回分の購入を決め、2兆4千億円の予算を計上しました。
これを、希望者への2回接種がほぼ完了した昨年11月末時点で接種回数により割り算すると1回当たり約2700円となるわけです。
首相官邸HPによれば、国内での接種回数は約3億2300万回ですから、ざっと
一回当たりの接種費用をこの2700円と3700円で合わせて6400円と考えると、これだけで2兆670億円かかった計算になります。
これ以外にも集団接種会場費や様々な補助金等を出していますから、防衛予算どころではないお金がワクチン接種に使われていることが予想されます。

コロナ抑制のコストとは

2021年12月の全国保険医新聞にとても面白い記事がありました。
この時は2021年7月~9月までいわゆる第5波と言われた流行が終息し、高齢者の接種希望者の90%以上が2回目の接種を終えた時期での計算で、ワクチンを通じて感染者数を1人抑える、あるいは死亡者数を1人抑えるためにいくらかかったかを試算したものです。
まず、この3ヶ月の感染者及び死亡者の実数とワクチンがない場合の推測値を比較します。
 

  実数 ワクチンなし推測値 実数と推測値の差
65歳以上感染者 4.0万人 18.5万人 14.5万人
65歳以上死亡者 1160人 1.24万人 1.1万人
18歳以下感染者 15.0万人 15.3万人 0.3万人
18歳以下死亡者 3人

 

この記事ではワクチン接種代2400円、接種費用2070円として1回あたり4470円で試算しました。

この時の65歳以上接種回数が1回目と2回目合わせて6393万回でしたので、費用が計2860億円

18歳以下接種回数が約400万回で179億円でした。

ですから実数と推測値の差の数を、このワクチン接種費用で割ると、一人当たりのワクチンによる感染抑制、死亡抑制のコストが計算できます。

 

項目 金額
65歳以上感染抑制費用 197万円
65歳以上の死亡者抑制 2538万円

 

コロナ対策のコストは適正といえるのか

感染者を1人減らすためのコストが、65歳以上の方で約200万円、
18歳以下の人だと約500万円、65歳以上の死亡者を1人減らすためだと何と約2500万円かかる計算になるのです。

罹っても数日間寝ていれば治る病気に果たしてここまでコストを掛けることについて皆様はどう思われるでしょうか。

これらのコストを最大限に善意に解釈すれば、国民の健康と社会を守るためのコストと考えることもできます。
しかし、ワクチンは全て外国の製薬会社から買ったものです。
また、それ以外のコストは一部の医療関係者にながれ、国内の医学関連会社のほとんどには外資が入っているので、これらのお金の一定部分は配当金としてやはり外国に流れていくことになります。
多国籍空軍訓練の例でもあったように、日本だけが過剰な新型コロナ対策を実施しています。
そして、今後もワクチン接種を進めていくわけですが、それがどれだけのコストと費用対効果を産んでいるのかは、しっかりと検証しなければならない課題です。

なにも考えずにワクチン接種を続けていけば、ファイザー等の外国の製薬会社が肥え太るだけであることを認識したほうがよいでしょう。

ちなみにファイザー社は、2021年7~9月期の決算だけで売上高を2.3倍にして2.7兆円、最終利益1兆円を叩き出しました。

今回は以上となります。

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